阿修羅城の瞳
阿修羅城の瞳を観ました。
意外にも面白い。劇団新感線の舞台を原作に映画化しただけに、ホンがよく出来てます。このホンならどんな監督が撮ってもそこそこ面白い映画になると思う。少なくとも昔の角川映画レベルには娯楽作として成立しています。
主人公が歌舞伎の二枚目俳優ということで、劇中劇が多く出てきて、芝居仕立てで話が進むのですが、これが様式美にのってて面白い。ジャンル分けすれば伝奇ロマンものになるんでしょうが、別に超常現象が出てこなくてもいい感じ。「鬼って何?」なんて謎解きはまったく行われないし、観客もその謎解きを見たいとも思わないままストーリーを楽しめる構成になってます。最近のとにかく最後に設定の謎解きを見せる風潮とは大違いであります。
まぁ映像的には斬ったはったで伝奇ロマンばりばりの妖術が出てきた方が面白いので、これはこれでいいのですけど。特撮の方も出しゃばらずキッチリ丁寧に作ってあります。
しかし、観客が少なかった。二週目だというのに上映館激減なのもよくわかる。たぶん初週が驚くほど客が入らなかったのでしょう。
ローレライなんかより全然面白いんだけどなぁ。やはり宣伝が足りないのでしょう。もっと気合入れて宣伝すればいいのにもったいない映画です。
なんたってヒロインが宮沢りえってのが渋すぎです。もっと若くてピチピチ(死語)の女優を使えなかったのでしょうか? ここは演技のうまい若い新人を起用すべきだったと思う。宮沢りえじゃじじばばしか見にこないよなぁ…
さくや妖怪伝に出てきた巨大松坂慶子が話題になりましたが(なってない?!)、本作にも巨大な○○が出てきます。(ネタバレしないよう自粛)
ラムちゃんじゃなくて、韓英恵が演ずる笑死(えみし)
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