ラーヤと龍の王国
ラーヤと龍の王国を観ました。ディズニーのCGアニメ映画です。事情によりディズニーの大作映画の割には上映館が少ないのですが、本作はアナ雪に匹敵する完成度がある作品だと思います。原題はRAYA AND THE LAST DRAGON、直訳すればラーヤと最後の龍。ストーリー的には現代の方が率直に内容を表していると思いますがなぜか邦題は龍の王国となっています。なんでだろう??
東南アジアを舞台としたファンタジー作品です。昔はクマンドラと呼ばれるひとつの国にまとまっていた人々が分裂して互いに争うようになった世界で、ハーツ国の姫ラーヤが割れてしまった龍珠を復元するために最後の龍の生き残りを探す旅に出ます。
まるで指輪物語のように、探索の旅は各国の人間が加わる混成パーティとなり、各人が個性を活かして困難を切り抜けます。ファンタジーの王道ですね。最初は反目しあい疑いあってたメンバーの間に信頼関係が醸成されていくのです。映像もすばらしく特に龍が天空を泳ぐシーンは素晴らしい。さすがディズニーだと思います。
ヒロインが主役の作品にしては本作はロマンス要素が皆無です。つまり姫様の相手やクマ男キャラはあません。これってディズニーヒロインとしては画期的なんじゃないのかな? メリダはピクサー作品だしね。
人格を持たない悪の煙ドルーンはいても完全な悪人はいません。愚かな行為はしますがあくまでも家族や守る対象の国民の利益のための行動であり、他のディズニー作品の悪役(ヴィラン)によくある私利私欲からくるわかりやすい悪人というのは出てきません。ここらへんも最近のディズニー作品っぽいです。
上映館が少ないのが残念ですが、子供と親で見に行くなら春休みは本作が最適だと思います。
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