天外者(てんがらもん)
天外者(てんがらもん)を観ました。NHK朝ドラのあさが来たでディーン=フジオカが演じた五代はんを三浦春馬が演じます。五代の出身地である薩摩の有志が金を集めて企画した映画なのです。
五代はイギリスに留学し大阪商工会の基礎を作った人物、その彼の伝記映画です。てんがらもん(天外者)とは薩摩言葉で並外れた人のことで、五代友厚のあだ名だったそうです。
いきなり長崎出島のシーンで始まります。後の伊藤博文や岩崎弥太郎、坂本龍馬などと親交を温める若き五代という導入部ですね。伊藤がものすごいヘタレとして演出されてますが、史実のこの頃の伊藤は御殿山のイギリス公館を全焼事件をやり遂げた実行犯なわけで、五代なんかよりこわもてのバリバリ武闘派の攘夷テロリストなんですよね。イギリスに留学したい動機もロンドンを焼き討ちしたいとかですよ。実際にロンドンシティをみてこりゃ日本は勝てないと心を入れ替えたわけです。
特に伊藤はかなり史実とは違うキャラづけがされております。
岩崎弥太郎も年を取ると金におぼれた嫌な奴風に描かれますが、薩摩の人間は今でも岩崎(三菱財閥)が嫌いなのだなと思わされます。まあ確かにイヤな人物でしたけどね。
本作はとにかく五代すごいすごいの持ち上げ映画です。私心なく太く短く大阪経済の礎を築いた五代友厚は大阪の英雄でもあるようです。三浦春馬の演技もかっこいい。五代ファンにはたまらない作品です。
コメント »
この投稿へのトラックバック URI
https://wwws.dekaino.net/blog/index.php/archives/2021/01/11/1664/trackback/
この投稿には、まだコメントが付いていません
Leave a Comment
改行や段落は自動で挿入されます
メールアドレスはブログ上には表示されません
利用可能な HTML タグ : <blockquote> <code> <em> <i> <strike> <strong>