狄仁傑之四大天王
狄仁傑之四大天王を新宿武蔵館で観ました。邦題は王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン、英題はDETECTIVE DEE: THE FOUR HEAVENLY KINGSです。ツイハーク(徐克)監督作品ですよ!
中国では公案小説と呼ばれるジャンルで、遠山金四郎とか長谷川平蔵モノみたいな昔の実在の司法官が出てくる捕物帖シリーズなのです。狄仁傑は実在の唐・武周の宰相で武則天に重用された人物です、もちろん本作の狄のふるまいはほとんどフィクションですよ。
いきなりツイハーク節連発のワイヤーアクションが素晴らしい。そして絵づらは派手だけど超能力バトルではないんですね。あくまでも幻術というたてつけで、それを現場に残された証拠から科学的(?)に明らかにしていく狄大人がかっこよすぎる。部下の沙陀忠が医術の心得があってホームズの友人のDrワトソン的立ち位置なんですね。そして沙陀という姓はチュルクの一派の沙陀族からきていると思われ、本作のゲストキャラの水月姉さんも同じ鉄勒(チュルク)族ということでなんとなくラブラブ気配が盛り上がるあたりとてもいいです。
天竺の秘術を三蔵玄奘から受け継いだ圓測大師も実在人物で出自は新羅の王族。使い魔の大猿がばりばりCGなんですがサイヤ人の大猿化した感じのアクションが超かわいいです。