こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話
1ヶ月フリーパスポートふたたび シリーズ第14弾
こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話を観ました。副題の愛しき実話ってダサいですね。でもいい映画なのです。
本作は筋ジス患者だけどボランティアの力を借りて自立生活を貫いた鹿野氏の話です。鹿野役の大泉洋がいい味を出しています。また鹿野氏の人生のうちほんの1年ちょっとだけを切り出した構成/脚本も切れ味がすごい。
高畑充希が演じる美咲ちゃんの主観で語られるのですが、病気のことやボランティア支援のことをまったく知らないまま巻き込まれた美咲ちゃんが観客と同じ目線なので非常にわかりやすいのです。
鹿野氏の自立生活は、正直日本が一番調子が良かったバブル末期の時代だからこそ成立しえたファンタジイかもしれません。当時のフリーターって新入社員より収入多かったりしたわけで、ボランティア要員も集めやすかったのだろうなぁ。でも、鹿野氏は闘病する患者や障害者には大きな勇気を与えた人だと思います。