検察側の罪人
検察側の罪人を観ました。
裁判官でも警察でもなく検察官が法に外れたことをやるという話です。アメリカだと検察はチャージする役目なのでちょっとくらい過激なことをやっても別に普通かなぁという印象ですが、日本だと検事は判事とほぼ同じ立ち位置にあったりして微妙ですね。それにしても本作だと個人的な怨恨でやっちゃってるんでアメリカの倫理観でもアウトですね。
本作は吉高由里子がいろいろ面白いです。家田荘子のような潜入記者の役柄なのですが、その割に情が深いというか峰不二子的ワルい女でいい味出してます。
この手のクライムミステリーものとしては珍しく後味が非常に悪いのも面白い。まさに今の時代のような悪いやつがそのままのさばり続ける救いのなさと、小者だけ裁かれる不公平さが際立ちます。
いろいろチャレンジしている作品です。