メアリと魔女の花
メアリと魔女の花を観ました。スタジオポノック第1回作品です。原作小説は読んでいません。
ジブリの絵柄そっくりですがストーリー展開はちょっと違う感じ。予告編から想像できるストーリー展開そのままっていうのが新しいです。ジブリだといい意味でも悪い意味でも独特な感じで事前の予想を裏切ってくるんだけど、本作はやっぱりそうなるかなぁのままでエンディングを迎えます。
セオリー通りにシナリオ書いたらこうなるよねって教科書的な出来栄え。ある意味でとっても真っ当な娯楽映画です。
原作読んでないので原作との差異はわからないのですが、それなりに違ってる感じ。
魔法大学なのだから、もう少し主人公と学生の交流シーンがあれば話が深くなると思うのですが、そこはスルーで、魔法を学ぶ意義、魔法ってそもそも何ってあたりに観客の意識を向けないようにしている感じです。
最後の方の鏡を使った通信シーンも冒頭の壊れたテレビを使ったら面白かったのにとか、いろいろ惜しい気もします。
主題歌のセカオワの曲がとってつけたようにエンディングクレジットで流れるあたりは、ラピュタとかのリスペクトなんでしょうか? 大人の事情が透けて見えていいですね。ブランド化した後のジブリ作品にないことです。
予告編でみたくなった人にはお勧めです。期待はずれにはなりません。意外性もないですけど。