ライフ
ライフを観ました。宇宙船での異星生物との戦い。近未来版エイリアンのような恐怖映画です。
火星で発見された休眠している細胞を地球の周回軌道を回るISS研究施設で培養実験していたところ、事故が発生。
乗組員が襲われるというストーリー。いかにもな話ですが、現在の宇宙工学を忠実に再現してリアリティを向上しています。
とはいえど、異星生物については、リアリティはあるのかないのかよくわからない感じです。
エイリアンはもう造形や生態からして怖いのですが、今回 カルビンと呼ばれる生物は力が強くて真空でもしばらく平気で、知能がカラスぐらいには良いっぽいだけで怖くはないんですよね。正直、地球に来ても大した脅威になるとは思えない。
あの宇宙ステーションの中に大型犬だか大型ネコ科肉食獣が1匹まぎれこめば、乗組員がすべて食われてしまうのは当然、でも地球上ではたいして人類の脅威にはなりえないってのと同じ感じに思えてしまいます。
そもそも、神経と筋肉と感覚器を相備える細胞からなる多細胞生物って強いんですかね?
実は神経毒にめちゃ弱いのではないのか? 地球に来ても鉢に刺されたり河豚や毒を含む植物を食べたら、即死する気がしてならないです。タバコの葉を舐めただけで死にそう。増殖能力も人間3人くらい食べてあの程度にしか大きくならないのだし、全然大したことないです。
「未知」の怖さを演出で過大にみせているだけです。
今年上映されるエイリアン・コヴェナントに期待するしかありません。
非常に上映スクリーンが少なく見るのに苦労しましたが、そこまで頑張ってみる必要はないです。
つまらないのはSFだからではなくて、敵の生物の設定が陳腐すぎるからです。残念な作品。