PASSENGERS
SF映画のPASSENGERSを観ました。邦題はなぜかパッセンジャーと単数形になってしまいます。乗客って意味ですね。
同名の映画PASSENGERS(2008)とは全く関係ありません。ちなみに2008年の方の邦題はパッセンジャーズと正しく複数形のままなんですね。
100年以上かけて星間航行する宇宙船に5000人の乗客がコールドスリープしているという設定。コールドスリープから覚醒させることは可能だが、再びコールドスリープすることは船内の設備で不可能という秀逸な設定により、5000人の同胞がすぐ近くにいるのに無人島にいるような孤独に悩まされるというのが新しいです。
SF考証的にはこんな1世紀を超える時間スパンでも機能する資本主義的な経済制度ってどんなものか気になります。作品中でもお金持ちと庶民では格差があることが表現されていますが、不思議です。通信に数十年も要する世界で決済なんかできないと思うのだけどなぁ。ビットコインのように仮想かつオフラインで決済できる仕組みがある??
それはさておき、人は罪を犯すものであるとするちょっとキリスト教文化の香りがするストーリー展開で、次に何が起こるかわからないストーリー展開はなかなか面白いです。
最後の決着もいろいろその後が想像できて、ありがちなスピンオフ テレビシリーズも簡単に作れそうです。
SFとしても恋愛ものとしてもよくできた作品です。
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