ファインディング・ドリーを観ました。ファインディング・ニモの世界観を引き継いだ続編的作品です。
前作でも出てきたニモのその父のマーリンと一緒に行動していたドリーが今度は主役。
ニモやマーリン、本作で新たに知り合った友達と両審査外の旅をするというストーリーです。
ニモは身体障碍者でもあるわけですが、今回の主役のドリーは知的障碍または多動障害(ADHD)です。そして新キャラのタコのハンクは擬態という優れた特技を持つが社会とのかかわりに倦んでしまいウツ状態になってしまっています。
タコのハンクは本当に現代的なキャラで、病気であることを示すタグを心から欲しがっています。タグがあればずっと水族館に保護され大洋に放流されずに済むからです。これって医者の診断で病名をつけてほしがってるメンタルヘルス患者の典型例ですよね。
そしてなかなか病名つけてくれない医者をヤブとかいって恨むわけです。
なんやかんやあって、ハンクはタグを得るよりも、大洋で生きていくことを選択します。これが本作の真のテーマなんでしょう。
優れた特技があるのに引きこもっているのはもったいない、社会に出ましょうという、いかにもアメリカーンなドリーム丸出しファンタジーです。
注意欠陥で記憶できないドリーも退陣能力が高く性格がよければそれでいいじゃんって扱いで、両親は障害がある子どもの心配をするのもいいけど、本人が望んだら快く社会に送り出してあげるべきだという、ある意味で結構無責任なオチです。
んー これでいいのだろうか まぁファンタジーですからね。
CGはとても素晴らしい、さすがピクサーというレベル、お子様向け映画としてはよくできた作品です。