でかいの日記帳

2016/7/18 Monday

クリーピー 偽りの隣人

Filed under: - dekaino @ 23:42 このエントリをはてなブックマークに追加 若若純d査のはてなBookmark被リンク数

クリーピー偽りの隣人を観ました。ベストセラーのミステリー小説の映画化らしいのですが、原作は読んでいません。かなり設定が変えてあるらしいです。
タイトルとキャストから判断すると、ああまた香川照之が奇人の演技する映画なんだろうなと思ってました。
確かに香川が演ずるキャラクターは変人なんですが、それほどおかしいわけではない。善悪の判断基準が社会の求めるところとはズレているいわゆるサイコパスなのです。

それよりも、竹内結子が演じる奥さんの方がよっぽどやばいです。普通の主婦はいきなり引越しのあいさつで初対面の人に手作りチョコとかあげないですよ。見知らぬ人からもらった手作り菓子とか怖すぎる。しかもその後も対して親しくもないのに作りすぎた料理を鍋ごと持って臨家に突撃しておすそわけとか、常軌を逸した行動、相当に病んでいます。もう香川演じる西野も思いっ切りひいてました。

それだけじゃないです。本作に出てくるキャラはほとんどおかしいです。
川口春奈の演じるPTSDの娘も役柄通りに壊れているし、藤野涼子演じる西野の娘も低年齢ゆえの過適応で壊れてしまっています。そしてマトモそうにみえる元刑事の西島秀俊演ずる大学教授、こいつが一番狂ってます。
犯罪心理学者とサイコパスはまさに紙一重、うわべはとても紳士的で優しい口調で話すけれど、自分の興味の対象である犯罪者や被害者の心理情報を聞き出すためには力づくも辞さない狂気が顔を出します。高倉教授はたまたま社会の善悪と衝突しなかっただけサイコパスなのです。

だからこそ最後のシーンで高倉は西野に操られずに自分の意志で行動できた。サイコパスにはマインドコントロールは効かなかったというのがラストシーンの正しい解釈だと思います。

つまり、世の中狂った人だらけ、怖いですね という作品です。ミステリというよりホラーですね。

ウォークラフト

Filed under: - dekaino @ 21:52 このエントリをはてなブックマークに追加 若のはてなBookmark被リンク数

ウォークラフトを観ました。知らなかったけど有名なMMO-RPGのタイトルの映画化なんだそうです。
つまりDungeons&Dragonsの映画みたいなものらしい。
ストーリーはなにやら異世界から生命力を吸い取る魔法を使うオークの集団が次元を超えてゲートを開けて攻めてくるというもの。ただし敵のオークも一枚岩ではなく略奪戦争を疑問に思う一派もあるらしい。
また攻め入られる側も人間だけではなくて、ドワーフとかエルフとかの複数の種族の連合で、それを導く魔法使いのガーディアン(守護者)とかが実は悪いやつだったりして結構複雑です。
MMO-RPGの原作もこんな感じなのかな?

CGで表現されたオークは巨体という感じがよくできていますが、なぜか人間が乗ってきた馬を奪って騎乗して逃げてるという不思議なシーンがあります。え? あんなでかい体なのに普通サイズの馬に乗れちゃうの? 小学生がチワワにまたがっていじめてるみたいな絵が謎すぎます。黒王号でもオークは乗せられないだろう。

いろいろ後に引く伏線を残しつつ第一部完みたいな煮え切らない終わり方をします。次回作を見込んだラストシーンなんでしょうけど、次回はあるのかなぁ? いまいち厳しい気がします。ゲーム世界の説明が圧倒的に足りないし、エルフとか何のために存在しているのか全く意味不明です。

予告編では敵対する異種族間の友情と和解の物語みたいな演出でしたが全然そうではないです。悪い意味で裏切られた作品でした。

TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ

Filed under: - dekaino @ 21:13 このエントリをはてなブックマークに追加 TOO YOUNG TO DIE鐚ャ罩祉のはてなBookmark被リンク数

TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬを観ました。
宮藤官九郎の脚本監督作品です。宮藤人脈の役者さんたちがたくさん出ています。
私が観た時の客席はあんまり若くない妙齢の女性のグループとカップルだらけで、ほぼ満席でした。
女性グループはどうやら長瀬クン目当てのよう、でも若い子は名前わかんないとか談笑してます。長瀬人気スゴイですよ。さすがジャニーズ、農家のジジババ以外に普通に女性にモテてます。

ストーリーはさすがクドカンでありがちな一度死んだ人間がよみがえる復活劇ではありません。
地獄と現世では時間の流れが違って話が進めば進むほどもう絶対最初の望みはかなわないって状況になりつつも、地獄でジタバタする亡者の業の深さが潔いです。ほんと救いはないんですね。死んだら終わりって話で、天国に行ったとして救われはしないってあたりが辛辣でよいです。亡者に救いはなくとも、現世に残された人々は日々を生きていかなくていけなくて、たまぁに昔のことを想い出してそしてまたマジメに生きていくあたり芯が通ってます。

キャスティングは宍戸カフカがちゃんとドラマー役で出てるのがいいです。彼女がドラムたたくシーンは括目してみないといけませんよ。
撮影現場とても楽しかったろうなと思わせる作品です。

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