GAMBA ガンバと仲間たち
CGアニメGAMBA ガンバと仲間たちを観ました。
記録的な不入りらしいですね。製作費20億円かけたのに全然客が来ない。相当やばそうです。私が観た時も客の入りはガラガラでした。
有名な出崎統監督/芝山努レイアウトのTVアニメ版ガンバの冒険とは全く異なる作品です。ただ原作の絵本が同じなだけ。
出崎ガンバはTVアニメ天才バカボンの流れで親の受けを気にせず子供受けだけを追求した路線で、今だったら実現不可能な企画だったからこそ面白かった。乱暴者のネズミが下品にガハハと笑うアニメ。ほとんどオスばかりしか出てこないし、立小便とかするしね。
寺尾友美主題歌の映画版ガンバとカワウソの冒険がいまいち上品すぎてつまらないと感じる人にはお勧めできません。
キャラクターは原作通りなので、詩人がいません。かわりにマンプクって幼馴染みネズミがいます。ボーボーはなんと船乗りネズミ、しかも戦い半ばで力尽きて死んでしまう原作通りのシビアな展開。
しかし主要キャラを殺してもそれでも出崎版の1割も絶望感が表現できていないのです。
親受けを考えて浄化してしまった結果、味もそっけもない作品に仕上がっています。
CGはさすが白組でクオリティ高いです。出崎版と比較さえしなけければ悪くない作品なのですが残念です。