でかいの日記帳

2014/12/7 Sunday

西遊記〜はじまりのはじまり〜

Filed under: - dekaino @ 19:42 このエントリをはてなブックマークに追加  茱翠荐障障のはてなBookmark被リンク数

西遊記〜はじまりのはじまり〜を観ました。チャウシンチーの新作、原題は大話西遊之三藏付魔。西遊記の有名な三蔵法師(玄奘)、孫悟空、猪八戒(悟能)、沙悟浄の4人パーティが組まれた原点を語るお話です。

悟空ほどの力が強い魔物がただの人間である三蔵に従っている理由の説明って難しいです。
深津絵里版西遊記だと「えー なんで?」となるし、ドラゴンボールだとなんかハイソな娘ブルマがお金の力でしたがえている風だし、手塚治虫のおれは孫悟空だともはや主従関係すら怪しい。諸星大二郎版も手塚版に近い。

堺正章と夏目雅子版の西遊記だけは、夏目雅子が三蔵というだけで、なんで3匹の弟子が坊さんに従っているのか理由を問うまでもない、もう世界が始まった時からそうあるべきだとわかるわけですが、その他の西遊記ものでここら辺をうまく説明できているものは少ないのです。

そこらへんをうまく語ろうってのが本作です。基本はギャグベースでたまにシリアスになります。ただギャグがかなーり下世話なので、日本では映画館で爆笑って感じにはならないかも。正月特番とか芸能人かくし芸系の2時間ドラマでやるようなギャグです。お茶の間のテレビで見るのが一番しっくりするかも?
中国では映画館でもこういう笑いが受けるのだろうか??

なんだかんだいってお金はかけていて特撮CGはしっかりしてます。水妖も豚の化物もなかなかいい仕事してます。大日如来は日本人にもよくわかる大乗仏教系の超越者であり、あまり説明は要らないでしょう。ケツの穴が小さいのか大きいのかよくわからない存在ですな。
孫悟空はずばり珍遊記の山田太郎タイプ。まぁギャグ系の悟空といったらコイツが最適だよね。さすがに魔力枯渇時でもフルチンにはならないですけど。

シリアス要素としては美女が出てくる悲恋の物語なのですが、ネタバレは控えます。
テレビに見た方がギャグを思う存分楽しめそうな作品です。

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