神様のカルテ2
神様のカルテ2を観ました。前作の神様のカルテの世界観をそのまま引き継いだ続編です。
前作と比べて、畑いじりシーンは出てこず、宮崎あおいもご懐妊ということもあり趣味の撮影旅行はなし、全体的に田舎生活の描写はマイルドになっています。宮崎あおいの出番も前作同様少ないです。
今回のタイトルのカルテは上司のおじいちゃん先生が書いたものなので、なんでこんな近代設備のある病院で手書きのカルテ?!という違和感は薄いです。あー爺ちゃんだからなぁ しょうがないなぁ でも老害と呼んだらかわいそうだなぁ 程度の感想ですみます。
しかし、他人に引き継ぐために数日間手直ししないといけないカルテって本気でダメダメだと思うですよ。いきなり倒れたって即引継ぎできる状態のものを書いておいてこそ神様のカルテでしょうに。医者の不養生で自分の命を削って作業した程度で神様って言っちゃあいけないと思います。
ゲストキャラの藤原竜也と吹石一恵の別居医者夫婦は、子持ち女医の労働環境の話に踏み込みますが、前作同様生活に不安がないお金持ちしか出てこないぬるいドラマなので、キレイ事で終わってて残念。ノラ妊婦とか存在しない世界のお話ですからね。リアリティはありません。
作り手は老人層にあてたメッセージを発信しようとしているが、観客は櫻井君目当ての和解の女性ばかりというアンバランスさがビジネス的に面白くていい作品です。
今回も興行成績よかったら第三弾もあるかも知れません。