ホワイトハウス・ダウン
ホワイトハウス・ダウンを観ました。
ホワイトハウスが何者かに占拠され大統領の消息は不明という導入から始まるアクション映画です。
少し前に公開されたエンド・オブ・ホワイトハウス(原題OLYMPUS HAS FALLEN)と似た設定ですが、かなり味つけが異なります。
本作のホワイトハウスの破壊度は地に足ついているというか、2010年代のアメリカならここまで暗いならありそうという感じの妙なリアルさがある程度のほどほどの壊され具合で、派手さには欠けます。
でもマスコミカメラがホワイトハウス敷地周囲をずらりと囲んで中継する構図がリアリティショーが好きなアメリカ人嗜好にあってそうな感じです。
ネタバレになりますが、本事件の黒幕はゴルフボール大の脳腫瘍があって余命わずかという設定。これ死期が近いというだけでなく、本人の性格も腫瘍のせいで変わってしまったという解釈も可能です。まぁ直接に示唆するセリフはないんですけど、脳腫瘍患者への差別問題にもつながるからその手の演出は困難そう。
YoutubeとかFacebookが不自然でない形で有効利用されてるあたりが今風だけれども、10年後の2023年名は 何だこりゃ? 的古臭さを醸し出しそう。たとえるならポケベルが有効活用されてる映画を21世紀にみるような感じ。
また、ハッキングの映画的表現はわかりやすさを考えるとどうにもならないんだろうな。セキュリティ突破するまでの残り時間カウントダウンとか、もう定番すぎて笑えてしまいます。
なんだかんだいって、ストーリー、アクション共によくできている作品です。
観光地でもあるホワイトハウスを紹介するトラベルムービーとしてもよくできていて感心します。