でかいの日記帳

2013/9/23 Monday

荒牧版キャプテンハーロック

Filed under: - dekaino @ 13:47 このエントリをはてなブックマークに追加 хc潟若のはてなBookmark被リンク数

荒牧監督のフルCG劇場アニメ キャプテンハーロックを観ました。
公開3週目に入り上映館もだいぶ少なくなってきましたが、まだまだやってます!
個人的にはガッチャマンよりずっと期待度が高かった本作、やはり面白かったです。
脚本が福井晴敏なのが懸念点だったのですが、変に頑張らず無難にまとめたという感じ。
それより荒牧監督のハーロック世界の再解釈が素晴らしいです。

原作のアルカディア郷の副長のヤッタラン
原作のオタク系ヤッタラン
プラモづくりが趣味という70年代の親不孝通りにいそうな文化系オタクだったのが
本作では下のような肉食系ガチムチ親父系海賊ですよ。

肉食系オヤジ化したヤッタラン
こんなバトルアックスで敵兵士をなぎ倒す新谷かおるって無理あるでしょ

本作のアルカディア号クルーはある意味でベルセルクの鷹の団のようです。
キャプテンのハーロックは、どこかミステリアスで自分の目的を達するためには悪魔にでも魂を売り渡すような男、しかし女子にはモテモテのグリフィス。そして有紀螢は副長的立ち位置で理知的な判断を下すキャスカ。ヤッタランは副長のはずなのにほとんどガッツ切り込み隊長的な肉弾鉄砲玉と化しています。
とにかくヤッタランはキャラが立ち過ぎ活躍し過ぎ、声をやってる古田新太(あまちゃんの太巻)もノリノリです。

三浦春馬が声をやっているイケメンな若者は台場だと思ったら違うんですね。本作オリジナルの ヤマ という青年らしいです。基本的にストーリーはヤマを中心に動きます。ハーロックは本当に枯れているというか作中でも100歳を超えているという設定でブレないんだけど不必要にアツいということもない老成したキャラです。

艦船の表現もかっこいいです。宇宙船なのに排煙もくもく。999の機関車なんか目じゃないくらい真っ黒な煙を放出しまくり。これが不思議とカッコいいんですな。うまく言葉では表現できないんで、百聞は一見にしかず。ぜひ映像をみてほしいです。

世界観的にはマゾーンはいない(orまだ人類と接触していない)みたいなんで、エメラルダスとかもいないのかな? 松本ワールド的にはかなり異端な作品ですが、これはこれでいいのです。

旧作ファンには食わず嫌いにならずに観てほしい作品。

鷹の爪GO〜美しきエリエール消臭プラス〜

Filed under: - dekaino @ 9:01 このエントリをはてなブックマークに追加 薹鴻GO臂若羔鴻のはてなBookmark被リンク数

鷹の爪GO〜美しきエリエール消臭プラス〜を観ました。劇場版第5作でGOということなのですが、あれ? 今まで4作もやってたっけ??

1作目 秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE 〜総統は二度死ぬ〜 2007年3月
2作目 秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE II 〜私を愛した黒烏龍茶〜 2008年6月
3作目 秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3 〜http://鷹の爪.jp は永遠に〜 2010年1月

4作目が不明です。サバ読んでない?? wikipediaその他資料によると第3作のDVDのオマケについているカスペルスキーを持った男 ってのが第4作扱いらしいです。劇場公開してないんじゃん!!

本作は同時上映なしで本編だけで109分とかなりの大作。しかし尺の3割以上はスポンサーの宣伝に費やされているので、ストーリーとしてはスカスカです。でもギャグとしては面白い。テレビでは危なくて放映できないようなネタをここぞとばかりにぶつけてきている印象です。
そうはいってもスポンサーの目もあるからこれでも抑えているんでしょうが。

モンスターハンター4がメインスポンサーのようで、その発売に合わせて今の時期に公開みたいですね。興行のことを考えるならも冬休みとか正月とかにやった方がいいんでしょうが泣くことスポンサーには勝てません。すべてが大人事情だ。

2013/9/16 Monday

ガッチャマン(2013)

Filed under: - dekaino @ 19:47 このエントリをはてなブックマークに追加 c(2013)のはてなBookmark被リンク数

ガッチャマン(2013)を観ました。
昔、タツノコとフジテレビが組んでやっていた人気テレビアニメシリーズを、今度は日テレと組んで実写映画化しました。企画の基本フォーマットはヤッターマンの実写映画とほぼ同じです。
ただし、今回はちょっと前宣伝に失敗しているようで前評判がかなり悪い。そのせいか興行収入もヤバい状況です。ヤッターマンは新シリーズをきっちり製作して放送したのに対し、本作では早朝番組の1コーナーのフラッシュアニメと深夜アニメを1クールやっただけでまったく宣伝力が足りない感じでした。
でも、そのフラッシュアニメおはよう忍者隊ガッチャマンの劇場版も併映されてて、これはこれでかなり面白かったです。深夜アニメのガッチャマンクラウズも今風でかなり面白いアニメなんですけどね。でも一般人特にガッチャマンを懐かしいと感じる40代〜50代の層にはまったくリーチいなかったのが残念。

本作も剛力さんがキャスティングされたという点でちょっとだけ話題になりましたが、むしろネガティブなイメージがついただけでした。
映画としての出来でいえば、そんなに悪くはないんです。昔のガッチャマンをそのまま実写化しても絶対につまらなくなるのは明らかなんで、本作のように翻案するのは当然だし、アクションシーンもよくできてるし、平成仮面ライダー的というか石森ワールド的な人類vsミュータントの生存戦争という世界観はアリガチだけど悪くない選択でした。
ただキャラクターにメリハリがなさすぎでつまらない。ここが一番の問題でしょう。
みんないい人過ぎ。原作はもっとみんなトガってたと思うんだよね。南部博士ももっと石頭の政治馬鹿で技術なんかわかってないモラハラ司令官でないといけない。
世界観ももっと直接的に、自我をもつミュータントvs人類に飼われて利用されるミュータントみたいな構図をわかりやすく出せば富野的二面性ドラマにもなりうるのにもったいないです。

昔はCM美少女だった初音映莉子が、色気のない女性誌モデルっぽい女優になってたのがガッカリ。あー、女性受けのよさげな方向に行かないと飯が食えないんだろうなという理屈はわかるけど、残念。

単純にアクションを楽しむだけなら悪くない作品です。

2013/9/8 Sunday

スター・トレック イントゥ・ダークネス

Filed under: - dekaino @ 23:23 このエントリをはてなブックマークに追加 鴻帥若祉 ゃ潟ャ祉若垢里呂討Bookmark被リンク数

スター・トレック イントゥ・ダークネスを観ました。JJエイブラムス版スタートレックの第2弾です。

4年前の前作の直接的な続編になっています。基本的にカーク船長の世代の旧作のパラレルワールドとなっており、かなり歴史が異なってきています。
大きな違いは、(1)バルカン母星はなくなってバルカン人は流浪の民となっている(まさにユダヤ人)、(2)スターシップは地上で建造されるし地上を航行できる、(3)クリンゴン母星の月(プラクシス)はもう割れている!!

ブリッジクルーの人間関係にも違いがあり、なんとスポックの恋人は看護婦のクリスティン=チャペルではなく通信担当士官のウフーラ。クリスティン=チャペルは名前だけでてきます。

そして旧作でも人気の高い悪役 優性戦争の首謀者、遺伝子強化された超人カーン(Khan)が登場です。
本作を観る前にまったく予備知識を調べずに映画館に行ったのですが、カーンが出てきたのには驚きました。やはりカーンの悪役っぷりは素晴らしい。そして味方にすると心強い!
JJエイブラムス作品らしく、旧作との整合性を考慮しつつも変えるべきところは大胆に変えてきていて、いろいろと興味深いです。

本作で完全にリブート後のパラレルワールド路線が定着したことになります。旧作では地球本星などの中央では完全無欠に近いユートピア社会で貨幣すら不要となっていて、心躍る冒険はワープ航行でしか行けないような宇宙の辺境にしかない、いわゆる真っ白なイメージのスペースオペラだったのですが、本作のパラレルワールド路線では、連邦中央からしてかなり不完全で21世紀の国際情勢のようなドロドロとしている印象を受けます。ブレードランナー以降の薄汚れた黒っぽいスペースオペラです。

テレビシリーズにスピンオフするのは難しそう。続編の劇場版はまた4年後なのでしょうか?
早く続きが見たいです。

2013/9/1 Sunday

ホワイトハウス・ダウン

Filed under: - dekaino @ 11:15 このエントリをはてなブックマークに追加 ゃ鴻祉海里呂討Bookmark被リンク数

ホワイトハウス・ダウンを観ました。
ホワイトハウスが何者かに占拠され大統領の消息は不明という導入から始まるアクション映画です。
少し前に公開されたエンド・オブ・ホワイトハウス(原題OLYMPUS HAS FALLEN)と似た設定ですが、かなり味つけが異なります。
本作のホワイトハウスの破壊度は地に足ついているというか、2010年代のアメリカならここまで暗いならありそうという感じの妙なリアルさがある程度のほどほどの壊され具合で、派手さには欠けます。
でもマスコミカメラがホワイトハウス敷地周囲をずらりと囲んで中継する構図がリアリティショーが好きなアメリカ人嗜好にあってそうな感じです。

ネタバレになりますが、本事件の黒幕はゴルフボール大の脳腫瘍があって余命わずかという設定。これ死期が近いというだけでなく、本人の性格も腫瘍のせいで変わってしまったという解釈も可能です。まぁ直接に示唆するセリフはないんですけど、脳腫瘍患者への差別問題にもつながるからその手の演出は困難そう。

YoutubeとかFacebookが不自然でない形で有効利用されてるあたりが今風だけれども、10年後の2023年名は 何だこりゃ? 的古臭さを醸し出しそう。たとえるならポケベルが有効活用されてる映画を21世紀にみるような感じ。
また、ハッキングの映画的表現はわかりやすさを考えるとどうにもならないんだろうな。セキュリティ突破するまでの残り時間カウントダウンとか、もう定番すぎて笑えてしまいます。

なんだかんだいって、ストーリー、アクション共によくできている作品です。
観光地でもあるホワイトハウスを紹介するトラベルムービーとしてもよくできていて感心します。

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