るろうに剣心
るろうに剣心を観ました。少年ジャンプの連載マンガの映画化です。
正直、原作のマンガは理屈っぽく、しかもトンデモ理論で、面白いとは思えない作品だったのですが、本作は違います。
設定だけを原作から借り、ひたすらチャンバラに徹したのが本作です。
佐藤健の剣劇は本当に巧い。そして原作にある剣技の理屈を完全スルーしたのが大成功。理屈抜きでビジュアルで納得させてこそ優れた映像作品なのです。
基本チャンチャンバラバラやってるだけなのでどうでもいいのですが、キャラクター配置も原作に準じてます。女道場主の薫を頭が軽そうな武井咲が演じることで「まぁ何でもアリか」感をうまく出しています。いつのまにか家に入り込み料理まで作ってしまうコワい女 恵を蒼井優に演じさせたのもいい。森にいそうな、もとい、家主の意に関わらず家に居つきそうな女のイメージ抜群、本当に気持ち悪くて不気味な女を表現しきってます。いやーこんなのがいる家には帰りたくないわー
弥彦は新人子役の田中偉登が演じます。原作ではもっとキレキレでミドレンジャーばりに失敗して話の発端を作る役どころでしたが、本作ではただの剣術少年に過ぎず毒抜きされてます。まぁ恵という妖怪を結界を破って家に引き込んだ件は大失敗といえばそうかもしれないが、妖力に惑わされてたんだよな。
正統チャンバラ映画として出来のいい作品です。
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