トータル・リコール(2012年版)
トータル・リコール(2012年版)を観ました。フィリップ=K=ディックの「追憶売ります」を原作としたSFアクション。シュワルツネッガーが主役をやっていた1990年版のリメイクです。
基本的ストーリーはそのままで、SF設定やSF小物を今風に入れ替えたつくりになっています。
新ガジェットはよく考えられていてSF的には面白いです。ただ人間ドラマ部がちょっと甘いというか旧作より弱い感じはします。特に、街の群集が大人ばかりで未成年や老人の描写がないあたり、デストピアSFとしての社会描写が弱いと言わざるを得ません。学校のシーンとか1カットでいいから出すと深みが増すのにね。あの世界の墓地はどこにあるんだろうとか。
最後のオチもハッピーエンドのように演出されてますが、あまり希望を感じさせる結果でもない気がいる。旧作の火星テラフォーミング大成功の方がまだ夢があるよね。
なかなかカッコよくリメイクされてるけど、SF(センスオブワンダー)的には薄い気がする作品。オーストラリアが東アジア化してしまうデストピア世界はなかなか見ものです。
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