ロボジー
ロボジーを観ました。矢口史靖監督の老人とロボットを題材にした軽いコメディタッチの作品です。
主演はミッキー=カーチス、ただしクレジットは五十嵐信次郎名義。独居老人なのですが、生活とか人間関係の描写がものすごくリアルですごい。娘夫婦と孫との間に流れる微妙な空気とか、病院での老人仲間に対して見栄はったりのくだりが絶妙にリアルです。それに対し、ロボットを開発したという弱小メーカー木村電器って設定があまりにもリアリティがない。そもそも白物家電専業メーカーって何よ。そんなの21世紀の日本に生き残ってるわけないでしょうに。こういうバカバカしい嘘で話が動く作品は、嘘以外の部分ののリアリティが大事なんですよ。リアルな設定の中で堂々と嘘をつくからこそ本当に思えてしまうのがミソなのに、白物家電専業メーカーってだけで胡散臭すぎてダメです。ニュー潮風って名前にしたいって理由だけでそうしたのなら悲しいです。
そして吉高由里子が素晴らしい。はーいステップジュンがそのまま大きくなったような理系女性。メガネかけてないのがちょっと残念ですが、いい表情でロボ萌えを表現します。
ロボット好きには物足りないかもしれませんが、リケジョ好きにはたまらない映画??