源氏物語 千年の謎
源氏物語 千年の謎を観ました。
原作は高山由紀子の小説。高山は小説家ではなく脚本家なので小説の映画化というよりはオリジナル脚本と言った方が正確か? もちろん本作の脚本にも高山がクレジットされています。
いきなり冒頭から紫式部が藤原道長にアオ姦されるシーンから始まってドン引き。さすが愛ルケの鶴橋康夫監督です。本作はR指定ないんだけど大丈夫なのか? もうとにかく平安時代の恋愛はレイプが基本なのかってくらい光源氏は鬼畜、その元ネタの道長も鬼畜ってことでしょうか?
どの登場人物も性愛にいじきたいない(六条御息所風に言えば、あさましき)中、葵上だけはまぁまともで不幸なだけなのか? 多部ちゃん(葵上役)可愛いのに光の君はなんで他の女に手を出すのかね? しかも同時進行で葵上とも子供作るようなこともしてるし。そりゃ田中麗奈(御息所役)も怨霊化するよね。
紫式部が御息所に自分の内面のドロドロとした負の意識を仮託してる表現があり、現実シーンでも中谷美紀(式部役)が怨霊化して安倍晴明と戦うのかと期待したんだけど、残念ながらそうはならないようです。田中と中谷の対比で、物語世界では美しい生霊も現実世界ではあさましい姿って表現できそうだったのに。
限られた映画の尺では源氏物語すべてをやるわけにもいかず、桐壺帝が崩御し藤壺が出家するあたりで幕となります。
衣装とかお金はすごくかけていて豪華絢爛な平安時代の京の街が表現されています。それをみるだけでも一見の価値あり。
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Trackback by タナウツネット雑記ブログ - 2011/12/29 Thursday @ 10:16