でかいの日記帳

2011/8/28 Sunday

神様のカルテ

Filed under: - dekaino @ 22:16 このエントリをはてなブックマークに追加 腑罕のはてなBookmark被リンク数

神様のカルテを観ました。
宣伝とかポスターは宮崎あおいイチ押しでしたが、実際は櫻井翔の方が出番が多い。櫻井:宮崎で8:2くらいの比率かな。観客は櫻井翔めあての若い女性ばっかりでした。

同名の小説が原作。原作を書いた夏川草介は33歳の現役医師だそうです。本作はもっと年がいった定年間近の人が書いたみたいな脚本になってます。
とにかく出てくるキャラがすべて枯れているというか老成されたというか、年寄りくさい言動しかしません。演ずる役者は若いのに言うこと為すこといちいち年寄りくさい。御嶽荘という下宿屋みたいな元旅館も年寄りくさい。夢破れて田舎に帰って畑仕事ってリアリティのなさがまたすごい。平成の世ではむしろ田舎の方が仕事ないよ。
ちょっと若さが感じられるのは要潤がやってる外科医くらいか? 朝倉あきが演じる新人ナースですら言動が年寄りくさいのは、脚本が悪いのか演出が悪いのか?

病院の描写はすごく現代的なのに、なぜかカルテは手書きなのも謎なところ。

一番わからないのはすべての登場人物がすべてお金持ちなんですよね。生活のために働く、食うに困るみたいなことはまったくなく、仕事は100%自己実現の手段となっている。医師が書いた小説らしいといえばらしい話です。
宮崎あおいが演じる妻の榛名は写真家をやってるんですが、明らかに100%持ち出しの趣味レベルの職業になっている。自宅の暗室でカラー写真を印画紙に焼き付けたりするシーンをあげるまでもなく、リアリティ皆無なところが、むしろすがすがしいくらいです。

ところで、櫻井くんと宮崎あおいは夫婦って設定なのに、キスどころか手もつなぐシーンすらありません。会話は敬語だし。まるで枯れた老夫婦みたい。メイン客層の櫻井翔くんファンがヘソを曲げないための演出なんでしょうか?

とても老人受けしそうな演出と櫻井翔ファンとのミスマッチがある意味面白い作品です。

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