小川の辺
小川の辺を観ました。藤沢周平の短編が原作の時代劇映画です。
原作が短編なだけにあっさりしたストーリー。筋よりも道中の自然の描写がメインの映画?
出羽か奥羽にある設定の架空の海坂藩から関東の行徳宿までゆっくりと歩いて旅する武士二人連れを淡々と描きます。
最後の方でやっと脱藩した夫婦が潜伏する小屋を見つけるが、そこが小川の辺(ほとり)にあるという…タイトルのつけ方も単純。
しかし、小川の辺と言ってもあまりにも川に近すぎ。あれじゃ雨が降ったら小屋ごと流される。いくらなんでも石ころがゴロゴロしてる河原に小屋は建てないだろうと。もうちょっと考えてセット作ればいいのに。
あと菊池凜子がゴツいですね。武家の娘で剣をたしなむ設定だからゴツいのが正確な描写なのかもしれないが、一応作品のヒロインなんだからもうちょっと何とかならないのかなと。
娯楽作としてはサービス精神が欠けています。そこまでして表現したかったものは何かと考えたらウーンと唸るしかない作品。