ガリバー旅行記
ガリバー旅行記を観ました。
完全に子供向け、ナイトミュージアムのターゲットと同じところを狙った作品です。いかにも小学生男子が喜びそうなベタなギャグが連発。
そんな作品なのに、主人公が30代草食系男子(もちろん童貞)ってのはどうなの?
うだつの上がらない冴えない男で、後から入社してきた平成生まれの若造が昇進して上司になっちゃう悲哀みたいな演出されてる。子供向け映画がそんなのが主人公でいいの?
だがちょっと考え直してみる。あれだけ映画、小説、マンガ、ゲーム、音楽に通じてて、ギター弾けるし踊れるし、10年も定職について安定してる上、勤務時間中にちょっと休憩してギター弾いて遊んでも問題にならない職場って、コレ日本だったらリア充そのものでしょ。何不自由ない夢の準公務員待遇の生活じゃん。親に寄生せず自立した一人暮らしで毎日会社に通勤してるんだから、日本なら善良な市民扱い間違いなし。
ただ、ちょっと女性に奥手でなかなかデートに誘えない。野心に欠けて新しい職種に挑戦しようとしない、ただそれだけでダメ男扱いって、USAの社会人価値基準おかしくない? 草食系は社会的に抹殺すべき完全悪なのか?
本作は、草食系気味の多才な30代男子(童貞)が冒険活劇を経験することで、肉食の味を覚え見事にヒロインを食って脱童貞したというサクセスストーリーです。ホントに子供向け?
3D版もありますが、べつに2D版みとけばいいんじゃない程度の出来。300円の価値はないと思います。