ザ・ライト -エクソシストの真実-
ザ・ライト -エクソシストの真実-を観ました。
アメリカ合衆国内にはたった14人しかいないというエクソシストのひとりについて、どのようにエクソシストになったのか、実際のエピソードに基づいて描かれた再現ドラマ的映画です。
プロテスタントが建国した国アメリカは今でもカトリック教会の影響は弱く、設定された教区の中には司祭が空席のところが多くあるらしい。
そのようなカトリックがマイナーな社会の中で、カトリック世界の中でもさらにマイナーな悪魔祓い師エクソシストが14人しかいないというよりは14人もいる!といった方がいいのかもしれません。
いわゆるホラー映画ではなく、超自然現象を煽るように表現したりはしません。悪魔つきの人間は出てきますが、精神病患者との区別ははっきりとはつきません。ただ悪魔に取りつかれた演技は素晴らしく、役者としては演じ甲斐のある役どころです。
正直、エクソシストは西洋医学に対する針灸整体師のようなもので、現代医学の精神科医師に対する中世の宗教的民間療法師に過ぎないという見方も十分可能です。
悪魔が実在するか否かはこの映画では示されませんが、はっきり言えることはエクソシスト達は確かに神と悪魔の存在を信じる信仰心を持っているということです。
アメリカにおけるカトリックの微妙な立ち位置もうかがえるドキュメンタリーです。