アバター
アバターを観ました。
前評判通りの傑作でした。予想よりもSFしてて、70〜80年代の脚本に最新のCG技術を駆使して作った映画という印象でした。
世界観は過去の有名作の美味しいところをちゃんぽんにしたような感じ。
有毒ガスの森というのはナウシカの腐海のようで、森に棲む巨大生物が軍団で襲ってくるあたりはまさに王蟲の暴走そのもの。
アバターが生物工学で作られたボディで適合するDNAの持ち主しかリンクできないあたりは明らかにエヴァンゲリオンっぽいです。
二つの文明の衝突はマクロスの人類とゼントラーディみたいな関係か? 日本のマクロスは異星人が圧倒的軍事力で攻めてきて人類滅亡寸前までいってしまうのに対し、本作は地球人側が異星人を攻めるあたりがアメリカ的。インディアンを駆逐する白人のようです。
決着は続編が作れそうな終わり方でしたが、続編作るんでしょうか?
本作の世界観だと地球に統一政府ができおらずアメリカに対抗する大国も存在している感じなので、地球上の覇権争いがパンドラ星に飛び火してベトナムや朝鮮半島のような代理戦争になるみたいな展開も考えられます。
制作費に見合った良質なA級作品。