ワールド・オブ・ライズ
ワールド・オブ・ライズを観ました。原題はBODY OF LIES。直訳すると「偽りの相棒」あたりでしょうか。
劇中でも、CIAの現地エージェントの主人公のことをワシントンDCにいる情報戦略官はBODYと呼んでいます。
非常に分かり易いCIAのスパイ潜入ものの映画で、舞台は中東、イラク、ヨルダン、トルコです。
流血系の表現がどぎついです。ストーリーそのものは非常にわかりやすいように簡略化されていて、スパイの騙しあいドラマを期待してみると肩透かしかも。
なんたってゲームのプレーヤーがCIAとヨルダン情報部と正体不明のテロリストの3者しか出てこないんだからしょぼい。英国MI6とかイスラエルのモサドくらい出しやがれって感じ。
タイトルにもある嘘がキーワードなのですが、そんなたいした嘘でもないし嘘で塗り固めた世界観と言うわけでもない、ハリウッド映画になれた観客にもよく理解できるような薄っぺい嘘でしかありません。
デカプリオはアラビア語が上手いCIAエージェント役なのですが、彼のアラビア語が本当に上手いのかどうか私には判別できませんでした。どこのアラビア語方言だったんだろうか? ヨルダン情報部のハニの英語は確かにちょっと違う英語でした。たとえば「我々でやろう」って字幕で出るセリフで by us ではなくて by we とbyの後に主格がきてました。これは訛っているのか、それともイギリス英語なのか、少なくとも米語とは違う言葉でした。
アクション映画というよりは拷問の痛さがリアルに伝わってくる映画。