ハッピーフライト
矢口史靖監督のハッピーフライトを観ました。
テレビでもたくさん宣伝されているので世間の認知度も高く、改めて説明する必要もないでしょう。ANA全面バックアップの旅客機を舞台にしたコメディ映画です。
今までの矢口監督の映画はアマチュアとして道を究める人々の群像劇が多かったと思いますが、本作はプロフェッショナルな人々の物語です。プロだからプロの職場だけが描写されます。映画が始まってから終わるまで劇中では半日しか経過しません。せいぜい5〜6時間。これは従来の矢口映画ではありえない時間感覚かも? テンポがよく最後まで一気に魅せてくれます。
タイトルにハッピーとついてますが、ハッピーはハッピーでもこれは「不幸中の幸い」のハッピーだと思います。しかもハッピーエンドのように見せて冷静に考えればかなり不幸があふれてます。
よくよく考えると修学旅行の生徒たちは本当にかわいそう。まぁいい思い出になったかもしれないけど。
肘井美佳が活躍する映画は結構久しぶりかも。それにしても寺島しのぶは貫禄たっぷりでコワいです。