隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS
隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESSを観ました。
言わずと知れた黒澤明の名作を樋口真嗣がリメイクした作品。
これがかなり面白いです。城のセットがすごいし、騎馬して弓を使ったり斬り合いしたり、映像的にすばらしい上に、変なTVドラマみたいなつまらない心理描写がない割り切りようが素晴らしい。
しかも、ビッグネームの女優、俳優を出してはいるのだけれど、大人の事情を省みずに酷い顔の演技をさせる! 長澤まさみにスゴイしかめっ面は一見の価値あり。
本作は日本テレビが制作に絡んでいるのですが、これがフジテレビのローレライやTBSの戦国自衛隊ではこうはいかなかったのではないか。
樋口真嗣の監督作ってダメなのが多かったんですけど、実はダメなのは樋口真嗣ではなく、要らん口出ししてくる出資者だったのかも。まぁ、その口出しを真正直に受けてしまう樋口真嗣も監督業には向いていないのは確かですけど。
本作はたまたま上が無茶を言わなかったから良作となった。つまり、すごいのは日テレの懐の深さなのでしょう。
樋口真嗣監督作品はつまらないと敬遠している人は、だまされたと思って観てほしい。そんな作品。