BBCワールドニュース 世界の食文化 第三回
BBCワールドニュースの世界の食文化(原題Cooking in the Danger Zone)、第三回はウガンダです。
ウガンダは正真正銘の危険地域、アフリカの中部ビクトリア湖の北岸、ケニアの西に位置する国で、内戦のため多数の難民がいる国です。
今回は難民キャンプで難民と共同生活をして何を食べているか潜入調査するという趣向です。ウガンダはもともと肥沃な農地に恵まれた国で普通なら食糧不足とは縁がないはずなのですが、内戦のため多くの農地が耕作放棄され(危なくて農地で作業できない)難民が多数いるのです。国連の難民キャンプでは国連が援助食糧を配布しています。
何を配布しているかというとアメリカ産のトウモロコトとか豆とか麦をまぜた配合飼料みたいな代物です。これを一人当たりの必要カロリーの70%ぐらいを配給しています。
難民達は普段どんな食事をしているか潜入までしたのに、難民一家ではせっかくお客様が来てるからと、配給された豆を売ってオクラとか新鮮な野菜を買って、ご馳走を作ってしまいました。
難民キャンプでは配給食糧がそのまま通貨として流通しているそうです。まるで、江戸時代の下級武士のように、幕府/藩からいただく碌米を食べずに換金して所用のものを買い揃えるような感覚なのでしょうか?
はっきりいってタダでもらえる食料というのは人を腐らせるだけなのかなと思いました。一時的に食糧不足になったときのセーフティネットとしてはいいのだろうけど、期限を切らずにだらだらといつまでも食糧配給するのはダメですね。本当に碌米のような既得権感覚になって食わずに売ってしまいます。
日本でも若い貧困層に国が金を支給しろなんて暴論いう人がいたりしますけど、同じ理由で若者を腐らせるだけだと思います。
また、内戦地域から離れた安定地区に行くと、立派な市場に食料があふれていたりレストランがあったり、やっぱり基本は豊かな国なんだなと思いました。ビクトリア湖の淡水魚って美味いんでしょうかね? イギリス人は何でも悪くないといって食ってしまうから本当のところがよくわからないです。
次回はトンガとフィジー。世界で最も肥満が多い地域の食文化を探るらしい。確かにある意味で危険地域の食文化ですね。