SICKO
マイケルムーア監督のSICKOを観ました。
アメリカの医療保険の話。アメリカ以外のいわゆる先進国は国民皆保険制度を持っているのだけど、アメリカは高齢者などの一部の例外を除きすべて任意の民間保険だけ。保険に入れない貧乏人は怪我・病気をしたら死ぬしかないのはともかく、中産階級の民間医療保険加入者だって不払い攻撃を食らって安泰ではいられないよって話。
まぁ民間にやらせたら、出来るだけ払わないようにするのは当然の行為だし、日本の民間保険業界、特に自動車保険業界も似た話があるかも。そういや生保も結構不払い訴訟あったね。
アメリカの惨状と対比してカナダやイギリスやフランスなどの先進国として当然な医療保障制度をみせていくという流れ。残念ながら日本は出てきません。20年以上前だったら日本も結構いい制度だったんだけどね。最近は悪いところばかりアメリカに合わせてしまっている気がします。
スタートレックのタイムトラベルものの話で、よく悲惨な20〜21世紀とユートピアな23〜24世紀の対比をしますが、こと医療保険制度については、アメリカとカナダ/イギリス/フランスを対比させると同時代にかかわらず、300年以上の時代の差を感じさせてしまう。
アメリカに主流層にいわせると国民皆保険制度を整備することは社会主義に屈したことを意味し、偉大なる自由が損なわれるきっかけとなるらしい。なるほどそういう視点から見ればジーン=ロッデンベリ(スタートレックの生みの親、故人)がアカ思想にかぶれている言われるわけだ。
対岸の火事ではあるが、他山の石とするにはよい事例でしょう。
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