レミーのおいしいレストラン
レミーのおいしいレストランを観ました。原題はRatatouille。フランス郷土料理ラタトゥイユとネズミのRatをかけたタイトルになってます。
アイアンジャイアントやMr.インクレディブルで有名なブラッド=バードの脚本&監督作品。
過去のブラッド=バード作品のヒロインはシングルマザーだったり人妻だったりするのが常だったのですが、本作のヒロインであるコレットはノーマルな独身の女性です。ただしバリバリ仕事に生き、かっこよく単車を乗り回す、男勝り(死語?)の女性ですけど。
バイクや自転車など二輪の乗り物がたくさん出てくるところも本作の見所です。
対象年齢がだいぶ大人、少なくともアイアンジャイアントくらいには大人向きの作品です。子供向け映画のように売り出していますが、子供本人よりも子供に同伴した大人の方が感動するでしょう。クレしんモーレツ!オトナ帝国のように子供向けというのは仮の姿という戦略なのかもしれません。
また、エンディングの2Dアニメが素晴らしい出来です。クレジットが流れたら最後まで見てほしい。もはや2Dアニメでもディズニー本家ではなくピクサーの方が出来が良いという時代になってしまったようです。古き良きディズニーアニメはもう復活不能なんでしょうか?!
それにしてもパリって街というかフランスという国には猫という生物はいないんでしょうか? ネズミが主人公なのに猫が出てこないってどうにも納得がいきません。
それにネズミの寿命ってたかが数年のはずだよね。つーことはハッピーエンドのように見せかけて数年後には破綻間違いなしというオチなのか?
とても感動的で元気が出る映画ですが、あまり設定の細かいところをつついてはいけない作品です。