奥大井 寸又峡の旅
静岡県奥大井 寸又峡温泉に行ってきました。大井川鐵道にも乗ってきました。
2007年7月30日〜31日の1泊2日の旅。
1日目
早朝、小田急線で小田原駅まで行き東海道新幹線に乗換、08:08発こだまに乗ります。
小田原駅でひかり通過待ちの間に、上りホームにいたこだまを激写。
順調に熱海駅に到着。
熱海駅は通過線がないのでホームガードがあります。ホームガードにつけられた車掌用マイクを激写。
ここまでは順調でしたが、掛川あたりで記録的な集中豪雨! なんと1時間に70mmも降ったらしい。当然新幹線も運転待機。ここから大変なことになっていくのです。
私が乗っていたこだまは豪雨のため新富士駅に停車したまま長々と待機しました。でもこれはまだマシ。
通過線には追いついたのぞみが待機。こだまの客は駅のホームに降りることができ売店にもいけるのですが、のぞみの客は駅が見えているのというのに社内に缶詰め。のぞみの客の方がつらかったと思います。
新富士駅で1時間近くも待機した後、なんとか新幹線は線路の点検が終わって運転再開。静岡駅に50分遅れで到着しました。しかし、新幹線は動いていても在来東海道線は掛川-静岡間で不通のまま。通常なら大井川鉄道の接続駅の金谷駅まで30分で着くはずなのに、ここから大変でした。
しばらくして用宗駅までの運転は再開、とりあえず行けるところまで行ってみようと電車に乗りました。用宗駅はたくさんの客で大混雑。しばらく復旧しそうもないので途中下車して駅の近くを散歩することにしました。
いかにもローカル駅っぽい風情の用宗駅舎。
駅から歩いて10分もしないで砂浜へ行けます。海岸の西のほうには大崩海岸の岩塊が見えます。
こういう看板があるくらいなので、素人でも魚がとれるくらい豊かな海なのでしょう。
局地的豪雨直後の曇天の海水浴場。無人です。
海岸沿いにある公園。元は防砂林用地だったのでしょう。シュロが植えてあって南国な雰囲気。
商店街を歩いててみつけた肉屋。看板が面白い。
左のブタさんはシャツは着てるけど下半身丸出し。赤シャツ変態熊のプーと同じスタイル。シャツを着る知恵がありながらあえて下半身丸出し。筋金入りのブタなのです。
そして右の獣は牛…なのか?? どうも別種の生物に思えてならない。もうちょっと似せる努力があってもいいんじゃないのか!?
用宗駅前にきていたバス。バスに描かれた謎のキャラクターは地元パチンコ屋アプティのマスコット アプエルというものらしい。確かにキャッチーだが見た子供が泣きはしないだろうか?
なんとか東海道線も運転再開し、金谷駅に到着したのは12時過ぎでした。
予定では09:30頃到着予定だったので2時間半も遅延ということになります。当初は井川駅まで行って井川ダムを見てくる予定でしたが、予定を変更、井川ダムは次の機会となりました。
13:24発の電車まで少し時間があったので、また駅の近くを散歩してまわりました。
金谷駅の近くに旧東海道の石畳が残っている場所があって名所になっています。
駅の近くにある巖室神社。由緒正しい神社らしい。別名を姫宮という。
賽銭箱がないと思っていたら、よくみると賽銭箱はお社の中にある。
そして格子のガラスがところどころ抜けていて、そこから賽銭を投げ入れる方式らしい。賽銭泥棒が多いのだろうか? あまり関東の神社では見かけないやり方だ。他の神社でも同じ形式だったので静岡ではよくある形式らしい。
散歩をしているうちに時間となりました。駅に電車が入ってきます。ぞろぞろと降りるお客様たち。
おなかがすく頃合、売店で駅弁を買って食べました。とても豪華。
お茶缶もついてきます。
SLの図柄缶!
窓の外を見れば、そこもお茶。
場所があったらとにかく茶畑にする執念を感じる茶畑の嵐。これでもかこれでもかとお茶を作りまくっています。
豪雨のせいか大井川の水も茶色く濁っています。
大井川鐵道も雨のせいで不通/遅延していたらしいのですが、午後には復旧していました。不幸中の幸いです。
塩郷の吊り橋。有名らしいです。自転車をひいて渡っている人がいました。電車はこの吊り橋の下をくぐっていきます。
そうこうしているうちに終点の千頭駅に到着。上り電車がホームで待っていました。
千頭駅で南アルプスアプトラインに乗換えするのですが、40分間待ち時間があります。またしても駅の周りを散歩。
滝みたいな噴水(?)があって水煙のおかげで意外と涼しい。
目的地である寸又峡行きバス。バスで行くと新しいトンネルを通るためアプトラインでは奥泉まで30分かかるところを10分で着いてしまう。でもここはあえてアプトラインに乗って風光明媚な景色を楽しむ計画なのです。
千頭駅に保存してあるSL機関車
千頭駅に到着したSL急行 着き立てホヤホヤ湯気が出てます。
これがアプトラインの客車。ディーゼル機関車に引かれて動きます。かなり狭くてでかいの一族にはちょっとつらい客車なのです。
15:20に千頭駅を発車し、15:50に奥泉駅に到着。奥泉駅から先ほど紹介した千頭駅発寸又峡行のバスに乗ります。奥泉駅から寸又峡まで30分です。
奥泉駅の近くで縄文時代の遺跡があるらしく、縄文モチーフであふれています。まず駅前のトイレが縄文住居風になってます。
ロータリーの中には縄文家族の像が! うさぎを獲って大喜びのお父さん。土器を抱えて微笑むお母さん。魚に夢中の息子。そしてうさぎの次は自分の番かとビビる飼い犬。
お父さん「うさぎの次は犬にするか…」
寸又峡の宿は湯屋 飛龍の宿。とてもいい温泉宿でした。アルカリ性の硫化水素泉でいかにも効きそうな香りとヌルヌルさがいいです。食事も美味でした。
携帯電話はソフトバンクがバリバリ圏内。ウィルコムは残念ながら圏外でした。
2日目
チェックアウトしたあと、宿のすぐ隣にある外森神社にお参りしました。
急な階段の参道を登っていくと、落ちない大石というくいかにも受験生ウケがよさそうな岩がありました。
いかにも不安定ですぐにも転げ落ちそうな岩なのに、天狗の霊力のおかげで落ちることはないらしいです。
この落ちない大石の右側に行くと、すぐお目当ての外森神社にたどり着きます。ここも金谷の巌室神社と同様の賽銭箱システムでした。こんな山奥でも賽銭泥棒がいるんでしょうか?
帰りがけにみつけたかわいい郵便局。郵政民営化の流れで消え去ってしまうのでしょうか?
帰りのバスの途中で見えた大井川ダム。がんばって発電してほしい。
千頭駅から200mくらいの場所にある道の駅音戯の郷
入口の脇にはととろっぽい木の彫刻があります。これはジブリの許可とっているのだろうか?
「やんばいです」とは「いい塩梅(あんばい)」がなまった方言で、アイサツに使われる言葉だそうです。茶摘み格好をしたおばさんの像の隣で写真を撮ってみました。
「やんばい」というよりは「やばい」?
千頭駅に到着した上り電車。1日目に乗った車両と違い、クーラーがついてないけど、涼しいので全然問題ありません。
途中、新金谷駅ですれ違ったSL急行
帰る途中せっかくなので清水駅で途中下車。駅から歩いていける魚市場 河岸の市に行きました。
午後なので魚市場はガラーンとしています。
この施設の中にあるみやもとという店に行きました。これが安くて美味い。2006年末にはNHKの鶴瓶の家族に乾杯がいきなり撮影して行ったそうです(放送は2007年正月だったらしい)。
美味くてボリュームたっぷり。
楽しい旅でした。