硫黄島からの手紙
父親たちの星条旗の続編というか姉妹作にあたる硫黄島からの手紙を観てきました。
本作は日本軍側の視点で淡々とドキュメンタリータッチで硫黄島玉砕を描いた映画です。ちょっとした演出はありますが、基本的には史実に近いものをストレートに映像化することを目指しているように感じられます。
グロい表現は多少ありますが、本作のプロデューサであるスピルバーグの監督作ライアン二等兵を救えほどグロくはありません。むしろ戦闘シーンは実際よりかなりソフトに抑えてあります。
起承転結的盛り上がりを無視して淡々と続くあたりが、昔の日本映画の戦記物のようで、クリント=イーストウッドは本作を撮影する前にかなり古い日本映画を研究しているのではないかと思いました。
それから主人公の一兵卒サイゴウの妻役を裕木奈江がやってました。いかにも古風な感じ。こういうのは上手いです。