Children of Men
Children of Menを観ました。原作は同名のSF小説。ハヤカワから「人類の子供たち」という題名で和訳本が出ています。
劇場版の公開時邦題は「トゥモロー・ワールド」。はっきりいってダサ過ぎます。もうちょっと考えてほしい。字幕も戸田奈津子大先生なので専門用語やダジャレ系にかなり難あり。まぁストーリー上重要なダジャレはないから問題は少ないのですが、戸田女史の偏執狂的なダジャレ嫌いは何とかならんもんでしょうか?
日本の配給会社(東宝東和)の事情はともかく、映画の方はカナリいい出来です。古くて新しい感じがします。従来のハリウッド映画ではありえないリアリティがあります。
特に市街戦のシーンは熱い! まさに従軍報道カメラが身体を張って撮影してるノリがすごい。美術・音楽もヒッピー文化や20世紀のモダンアートまで取り入れててかなり面白い。
そしてストーリー展開がすごい。ハリウッド展開に慣れているとかなり驚きます。
なんていうか、富野由悠季がこの映画みたら、先を越されたって悔しがると思います。人類の未来、赤子、戦争をやめられない愚かさ、などトミノ臭いテーマのオンパレードです。女の方が男より元気そうなところもトミノ臭い。
SF的なセンスオブワンダー感はほとんどありませんが、奇妙なほどリアルあふれた映画です。そしてハッピーエンドのように思えて、よく考えてみれば何も解決しておらず、相変わらず未来は暗いままというあたりがVガンダムに通じるトミノ節っぽさを感じます。
P.S. ABC殺人事件のBの街だったBEXHILLって地名が出てきてなんか懐かしかった。確かに海に面した街だった
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