デスノート前編
デスノート前編を観ました。
原作原理主義の人には評判悪いと思いますが、はっきりいって映画版の脚本の方が全然いいです。原作の設定を活かしながらできるだけおかしな矛盾点を排除し、さらに映画の尺にうあわせたドラマを作りこんでます。脚本の大石はかなりいい仕事してます。
そもそも原作は、人気のイラストレータの表紙や挿絵がメインで文章は形式的に小説にするための駄文に過ぎないライトノベル商法マンガで、メインディッシュは小畑健の絵であって、ガモウひろし(大場つぐみ)の原作はオマケに過ぎず、プロットさえしっかりしてれば細部は矛盾だらけでも十分許されたわけです。しかし映画ではさすがにそれではまずかろうということでかなり手直しされてます。
しかし FBI日本支部というトンデモ設定はどーにもならなかったみたいで、せめてCIAにしておけよと。FBIにとって米国外は管轄外なんであんな大規模な活動拠点持ってるわけないだろとか、埋めきれないガモウひろしの無知ゆえのポカが散見されます。
本作の製作体制はB級予算の劇場映画というよりはA級Vシネマといったもので、Vシネマとして観るならかなり出来がいいと思います。劇場作としてはちょっと予算ケチってる感がプンプンしますけど、話そのものは面白いですし、キャストもいいし、妹役の満島ひかり(マックスのエリー役)とか、みさみさ役の戸田恵梨香とかきれい所がそろってます。ヒビキさんも捜査員(謎のFBI日本支部)として出てるしね。ナオミ役の瀬戸朝香のチープっぽさがいかにもVシネマだけど。
後編が楽しみです。きっと原作のショボい終幕とは違ってある程度納得できる決着が見られるに違いないと期待します。
1件のコメント »
この投稿へのトラックバック URI
https://wwws.dekaino.net/blog/index.php/archives/2006/07/23/262/trackback/
Leave a Comment
改行や段落は自動で挿入されます
メールアドレスはブログ上には表示されません
利用可能な HTML タグ : <blockquote> <code> <em> <i> <strike> <strong>
デスノート the Last name
デスノート the Last nameを観ました
Trackback by でかいの日記帳 - 2006/11/12 Sunday @ 22:02