ポセイドン
名作ポセイドン・アドベンチャーのリメイク作、ポセイドンを観ました。
CGは素晴らしくセットもよく出来ています。冒頭部ではエキストラを大量に使って豪華さを出しておきながら、ほとんどの上映時間は片手で足りる数の人数しか出てないあたり、映画制作に優しい作り方になっています。
基本的設定は旧作と同じなのですが、群像劇の要素は大胆に省略されています。つまりポセイドン・アドベンチャーのアドベンチャー部分を取って、淡々とポセイドン号の遭難をドキュメンタリー的に描写した作品です。せいぜい自殺願望があった老人がサバイバルを生き残ることによって自殺なんて考えなくなったって話がある程度で、基本的に昔のパニック映画にあった説教臭さや不自然さはありません。そんなパニックがあるたびにベストカップルが誕生するわけないもんね。
それに、主人公一行以外にもたくさん助かってそうなのもポイント。津波をくらった時に甲板にいて海に投げ出された人の大半は間違いなく生還してる。つまり本作は奇跡の生還劇ではなくて、助かった乗客の中で比較的ドラマチックな生還をした人にスポットあてたような話です。豪華な特命リサーチ200Xの事故再現劇ってノリです。
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