ナイロビの蜂
ナイロビの蜂を観ました。在ケニア英大使館の下級事務官とその妻の話。
原題は"the Constant Gardener"、旦那が大使館の仕事は事務的にこなし、家の庭いじりばかりしているところからついた題です。
邦題の「ナイロビの蜂」はなかなかセンスがいい。どうやって考えたのか謎です。確かに話の中にちょっとだけ蜂の絵とか蜂をネタにしたジョークが出てきますが、本筋とはまったく関係なし。田中元総理の秘書官の妻の榎本三恵子の「蜂の一刺し」から来てるかもしれない。だとしたら邦題を考えた人は結構年だな。
いかにもイギリスっぽい話で、ハリウッド映画みたいな派手なスパイは出てきません。でもリアルな諜報部員は出てきます。そして強引な手口や汚職。てんこもりです。そしてイギリスとアフリカの微妙な距離感もリアルに表現されています。いまはユーロトンネルがあるから陸路でロンドンからナイロビまで行けるんですよね。空路か海路が必須なアメリカとは距離感が違うのは当然だ。
劇中に出てくるPCオタク(nerd)少年のガイード君すごくクール!! 何がクールってマウスをまったく使わないんですよ。ポイント高い。マウスなんてガキのオモチャをプロが使うわきゃないのだ。すべてキーボードのショートカットストロークだけで画面切り替えや選択を行い、画面が嵐のようなパパパと切り替わる。惚れ惚れするようなPCオペレーションっぷりに感動しました。ガイードかっこいいぜ!
結末もハリウッド映画ならハッピーエンドっぽくなるんでしょうけど、イギリス映画らしい終わり方。代々外交官の家なんてのがふつうにあるイギリス社会において、イギリス紳士であることを捨てて第二の人生を始めるなんてことは許されないのでしょうか?
かなり面白かったです。
1件のコメント »
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もしかして screen 使ったりして。
Comment by kaz - 2006/6/5 Monday @ 2:21