ヒトラー〜最後の12日間〜
Der Untergang(邦題:ヒトラー〜最後の12日間〜)を観ました。
第二次大戦末期にソ連軍がベルリンを制圧し第三帝国が崩壊する話です。実際に現場にいた人物に取材して書かれた原作の映像化で、いわば実話の再現ドラマです。最後のクレジットでモデルになった人物の証言映像がオマケについてます。
ヒトラーの人間らしさや、取り巻く人間がヒトラーに心酔している様子がリアルです。そもそも第一次大戦の屈辱を二度と繰り返さないっていうスローガンがヒトラー政権の命綱であるがゆえに、決して降伏は許されない閉塞感がよくわかります。
映像的には非常に上質でかっこいい。アングルとかカメラワークがいいです。確かに、いくらなんでも声が室外まで筒抜けすぎとか、ドア開けっ放し多すぎとか、演出上の不自然さもあるけど気になりません。
いまだにナチを礼賛すると罪になる法律があるドイツでも、このような映画が撮れるようになったんですね。
感慨深い映画です。