頭文字D the Movie
頭文字D the Movieを観てきました。
A級映画としてかなりいい出来です。予算がない割にはいい出来だとか、巨額の制作費だけが売りの贅沢B級映画とは全然違い、正統的な娯楽作です。
アニメ版は原作に忠実ですが、本作はかなり変更されてます。池谷先輩はほとんど出てきません。高橋(弟)もでてこない。一番違うのはイツキです。イツキは拓海がバイトしてるガススタンドのドラ息子で、ちょい悪で学校退学してます。退学後も拓海とは親友らしい。
撮影は全部群馬です。バトルの場所も秋名だけです。妙に日本的なモノがたくさん出てきます。まぁわざわざ群馬まで長期ロケにきたんだからってことなんでしょうな。文太と拓海の家は男ヤモメの部屋らしく散らかってますが(小道具さんがんばってる!)、どうやら日本旅館の和室を借りてつかったらしく(伊香保か?)、調度品が妙に高級感あってちょっと笑えます。ふすまとか一般家庭にはありそうもない高級感あふれまくり。
そして文太が原作よりずっとリアルなダメ親父です。原作にはないシーンですが、「一回だけだぞ」と断って拓海を助手席に乗せて文太が運転を見せるシーンがあって、これはこれで結構いい感じでした。
基本的に役者はみんな上手いし、かーアクションもCGじゃなくて実際に走らせた画像なのでかなりレベル高いです。
バトル時のBGMもAvexではない、もうちょっと抑え目のBGMです。これがリアルな群馬県の峠道によくあってる。なんかワビサビの世界。AvexとタイアップしてるのでもちろんAvex系の曲も使われるのですが、エンディングのクレジットのときだけです。いわばナウシカにおける安田成美の歌のような扱いです。
また道の脇にある温泉宿のカンバンがいい味だしてます。しかし、須藤京介がデコトラでエボ3を運んでくるのはどうだろーか? 確かにデコトラも日本が誇る文化の一つだろうけど、ちょっと違う気がする。
鈴木杏(茂木なつき役)のサービスシーンあり。