姑獲鳥の夏
姑獲鳥の夏を観ました。
京極夏彦の同名小説の映画化である。私は原作を読んだことがあるが、話の筋としては原作を忠実に再現している。
実相寺監督特有の映像美がすばらしい。21世紀になってこんなに贅沢な実相寺映画が観られるとは思ってもいなかった。予想以上に実相寺ワールドと京極夏彦ワールドは相性がいいらしい。最近の邦画では珍しく贅沢さが無駄になっていない。
本作品は映画批評家の評価はかなり低い。理由として話が破綻しているというのが筆頭に上がっているが、それは原作が壊れているんだからしょうがない。そもそもミステリーとか謎解きサスペンスドラマの文法において榎木津は反則ですから。明日のジョーとかはじめの一歩などの正統スポ根ものにドラゴンボールの悟空が出てくるようなもんです。つまり、京極堂シリーズはミステリーとは違う別ジャンルだと思わないといけない。
ちゃんとそういう区別がついている人にはおすすめです。
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