たとえばdmesgをコマンドを実行すると
普通の場合、出力結果はスクロールアウトしてしまいます。 この状態で、screenの機能を用いてバックスクロールしてみましょう。
バックスクロール(コピーモードに移行)
^Z [ESC]または^Z [とキーインします。
すると下のような表示が最下行にあらわれ、コピーモードというモードに移行します。
コピーモードにおいては、viのカーソル移動コマンドと同じキーシーケンスで、 バックスクールすることができます。
^U(viでの画面半分バックスクロール)をキーインすることにより、ある程度までバックスクロールすることができます。
また、[ESC]をキー入力することでコピーモードを抜けることができます。
screen3.9.x以前のバージョンでは、コピーモードにおける
カーソル移動キーのカスタマイズは不可能でしたが、
現行のscreen4.0.x以降では bindkey命令の-mオプションで
コピーモードのキーバインディングもカスタマイズ可能となりました。
(詳しくはmanpage参照のこと)
しかし、UNIXユーザたるもの
viのカーソル移動コマンドくらい覚えていて損はありません。
ぜひ覚えましょう!
ただし、[SPACE]キーはviと動作が異なります。
viではlキーと同様、右にカーソル移動ですが、
screenのコピーモードではコピーの始点または終点の指定に用いられます。
詳しいことは次節で説明しましょう。
^Z [ESC]を入力しコピーモードに入ってから、
コピーしたい領域の始点にカーソルを移動してから[SPACE]を押します。
その後にカーソルを移動すると、指定した始点から現カーソル位置までの領域が
反転表示され、そこがコピー対象であることを示します。
コピーしたい領域の終点にカーソルを移動してから、
もう一度[SPACE]を押すことにより、指定した領域の文字列がコピーバッファにコピーされます。
コピーした文字列をペーストするのは非常に簡単なキーシーケンスで行うことができます。もちろん他の仮想画面に移動した後にペーストすることも可能です。
コピーバッファからペースト
^Z ^]または^Z ]とキーインします。